持続可能な開発目標「SDGs」のために、私たちが今日からできることは?
近年耳にする機会が多くなってきた「SDGs(エスディージーズ)」。
Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)の略称で、地球環境を守り、貧困や差別のない社会を作り、共存しながら持続的に経済成長して、世界中のすべての人が豊かに暮らせる未来を作ることをめざした国際目標です。
「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等を実現しよう」「人や国の不平等をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」などをはじめとした17項目の目標が設定されており、2030年までに達成することをめざしています。
こうした大きな目標に対して、私たち個人ができることのひとつが「選んで買うこと」。
消費者の購入活動は、企業や国を動かす大きな力となりうるものです。
だからこそ、どんな人がどんな環境で作っているのかを知ったうえで、さまざまな社会問題に配慮された商品を選ぶことが、SDGsの達成に向けた大きな貢献となります。
まずは、日常生活でよく購入する次のような食料品や日用品の選び方を見直してみませんか?
1.コーヒー
コーヒーの生産現場では、コーヒー農家の過酷な労働環境、森林伐採、多量の農薬使用など、さまざまな社会問題が深刻化しています。
そうした問題の解決につながるのが、環境保護や生産者支援などを行う 非営利団体や第三者機関の「認証マーク」がついたコーヒーを選ぶことです。
「国際フェアトレード認証(公正な価格、安全な労働環境、生物多様性の保全などの国際フェアトレード基準を満たしている)」や
「有機JASマーク(農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産されている)」
「バード フレンドリー(環境と渡り鳥にやさしい有機栽培のコーヒー)」
「レインフォレスト・アライアンス(森林保護や農園労働者の人権保護などの基準を満たした農園で生産されている)」などがあります。
2.チョコレート
チョコレートの原料はカカオであり、日本に輸入されるカカオの7割はガーナ産。
そのガーナでは、貧困から5人に1人の子供がカカオの収穫などの児童労働に従事しており、教育を受けられない状況にあります。
そんなガーナの子供たちを支援するために、児童労働を禁止している「国際フェアトレード認証」のマークがついたチョコレートを選んでみましょう。
大手菓子メーカーからも同認証マークがついたチョコ レートが販売されているなど、手に入れやすくなっています。
3.ティッシュペーパーなどの紙製品
紙の原料は木(パルプ)であり、木材を調達するために原生林を切り開いて植林され、人工林となったために自然の生態系が失われたケースが少なくありません。
そこでチェックしたいのは、自然の森や生物を守るべく適切に管理された森林資源で作られたことを認証する「FSC認証」です。「FSC認証」マーク の入ったティッシュペーパーやトイレットペーパー、コーヒーフィルターのほか、パッケージなどにFSC認証の紙材を利用している食品なども多くあります。
4.洗剤・せっけん・シャンプー
洗剤や食品など、さまざまな商品の原料となっている植物油。
その代表といえる「パーム油」は、アブラヤシの実から抽出されますが、そのアブラヤシ農園を作るために多くの熱帯の森林が伐採され、気候変動に影響をおよぼすなどの深刻な問題を生み出しています。
そこで、こうしたさまざまな問題を回避した「持続可能なパーム油」であることを示す「RSPO認証」マークの付いた商品を選んでみましょう。
洗剤やせっけん、シャンプーなどのほか、インスタント麺、カップ麺などにもRSPO認証マークのついた商品が登場しています。
そのほか、輸入製品よりも国産製品、できれば地元で生産された製品を選ぶことで、製品運搬にかかるCO2排出量の削減ができます。
売り上げの一部が子供の貧困支援などに寄付される商品や、障がい者の支援になる商品などを選ぶこともおすすめです。
まずは今日の買い物からひとつでもいいので、“SDGsへの貢献”を見つけてみてください。
RMエージェンシー株式会社
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