落雷に注意!~火災保険で「落雷」も補償
これからの季節、徐々に雷の発生件数が増え、7~8月は非常に多くなります。それに伴い、当然ながら落雷も増えていきます。今回は雷の性質と落雷の対策、火災保険との関係についてご紹介します。
◆雷の性質
・大気が不安定な時に、局地的上昇気流によって、雷雲(積乱雲)が発生します。
・積乱雲がもくもくと成長するのが見えたら、数分後に落雷の危険があります。
・ゴロゴロと雷鳴がかすかにでも聞こえ始めたら、そこに落雷する危険があります。
・雷は雨が降る前に発生し、落雷します。
・落雷の危険は、雷雲が消滅するまで続きます。
◆落雷の対策
・予報・注意報を確認
テレビなどの天気予報で、「大気が不安定」との言葉が出れば、雷の発生が予測されます。外出中に雷鳴が聞こえたら、すぐに建物の中に避難しましょう。木陰や建物の軒下での雨宿りは大変危険です。落雷による死亡事故で1番多いのは「開けた平地で雷の直撃」、2番目が「木の下の雨宿りでの落雷」です。この2つが全落雷事故死の半数以上を占めます。
・アクセサリーの危険性はなし
眼鏡、時計、ネックレス等の小さな金属製のアクセサリーを身につけていても、雷を引き寄せることはありません。アクセサリーより傘やゴルフクラブ、釣竿等自分の身長より高いものは持たないようにしましょう。
・パソコンの対策
雷は、停電と雷サージ(雷によって発生する一過性の高電圧や過電流)を発生させることがあります。パソコン使用中の停電は、パソコンの電源が突然切れるため、ハードディスクに傷が付きパソコンが起動しなくなったり、雷サージがパソコンに流れると、過剰な負荷がかかりパソコンが故障することがあります。雷が鳴ったら、雷対策を行いましょう。
①パソコンの電源を切る。
②パソコンに接続しているケーブルを取り外す。
また、雷サージ対応電源タップ(雷サージがパソコンに流れないように保護するタップ)や、UPS(無停電電源装置:内部にバッテリーを持ち、停電等の突然の電源トラブルに対応するための機器)の導入も対策の一つです。
◆火災保険で落雷も補償
火災保険の補償は「火事」による損害だけが対象だとは思っていませんか?
一般的に火災保険は落雷による損害も補償の対象となっています。ただし、テレビやパソコンなどの損害を対象とするには「建物」だけでなく「家財」にも火災保険をかける必要があります。
「家財」の例・・・ 家具、衣類、バッグ、冷蔵庫、テレビ、パソコン、書籍、寝具、スポーツ用品など
家財も大きな財産です。家財にも火災保険をかけることをおすすめします。