2014年07/19
ハチドリのひとしずく ~できることから行動~
「ハチドリのひとしずく」という話をご存じでしょうか。
南米のアンデス地方に伝わる短い話で、明治学院大学の辻信一教授が日本に紹介し、2005年に「ハチドリのひとしずく~いま、私にできること~」という単行本として出版されました。いまも静かにジワジワと共感の輪が広がっています。
ハチドリは10センチ程度の小さな鳥ですが、こんな話です。
森が燃えていました。
森の生きものたちは われ先にと逃げていきました。
でも、クリキンディという名のハチドリだけは、いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落していきます。
動物たちがそれを見て 「そんなことをしていったい何になるんだ」と言って笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」
自分が住む森の火を消すために、小さなハチドリが黙々とひとしずくの水を運ぶ姿を見て、協力者が現れ、活動の輪が広がって、大きなうねりが起きるかもしれません。
この短い話は、無力を感じて誰も行動を起こさなければ、けっして事態は変わらないこと、まずは自分一人でも、できることから行動することが大事だということを教えてくれます。