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2014年05/18
高病原性鳥インフルエンザの影響は・・・

 熊本県では4月13日、同県多良木(たらぎ)町の農場から飼育していた鶏が多数死んだとの連絡を受け、この農場の2羽から県の遺伝子検査で高病原性の「H5亜型」鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表しました。九州で3年ぶり3度目の感染が確認されましたが、熊本県内での発生は初めてです。

 

 今回、鳥インフルエンザが確認されてからの現地の対応が素早かったことで、被害の拡大は抑えられました。13日からの2日間で約11万2千羽の殺処分を終え、養鶏場からの鶏と卵の移動制限や消毒地点を設けた等、初動が迅速だったことは今後に生かせる取り組みだったと評価されています。

 

 この鳥インフルエンザは、韓国で流行しているウイルスと同タイプのH5N8亜型で、鶏やウズラなどの家禽に対して強い病原性を持っている高病原性鳥インフルエンザです。非常に伝染力が強く、死亡率も高いものです。韓国でも3月30日までに1186万羽が殺処分されています。また、鳥インフルエンザが恐ろしいのは、人に感染する可能性を否定できないことにあります。国内で鳥インフルエンザウイルスの人への感染は確認されていませんが、生きた家禽が人と接触する機会が多い中国や東南アジアでは、感染者が重症化するケースが見られます。豚などを媒介してウイルスが変異すると、人から人にも感染する新型インフルエンザとなる可能性もあるそうです。被害拡大は避けたいところです。

 

 では、鶏肉や卵はどうなるのでしょうか。

 

 消費者庁はホームページ上で「鳥インフルエンザに感染した鶏肉や卵を食べても、人に感染することはない」とする内閣府食品安全委員会の見解を紹介しています。感染した鶏肉・卵が市場に出回ることはなく、また、食べることにより鳥インフルエンザが人に感染することは世界的にも報告されていないそうです。十分に加熱すればより安全であり、人間の胃酸はPH1程度の強酸性の塩酸ですから、酸に弱い鳥インフルエンザウイルスは、食べても胃酸で不活化されて毒性がなくなると考えられます。また、国内では市場に出回る鶏肉・卵の安全確保のため、流通前の段階で殺菌、消毒しているとされていますので、根拠のないうわさなどで混乱せず、風評被害を防ぐためにも国民一人ひとりの冷静な対応が必要となります。

 食卓には必需品である鶏肉も卵も、これなら安心しておいしくいただけそうですね。

 

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