【いきいきコラム】 震災で再認識させられた「使命」
― 以下は、弊社内の電子掲示板に掲載した記事です。 ―
先日、K社長を別件で訪問した際にあった地震保険のお話についてお知らせします。
K社長から
「地震保険は、実際の損害額が支払われるわけではないし、そもそも火災保険の半分しか保険がかけられないから、あまり意味ないね」 というお話を頂きました。
これは、私がこれまでにしてきた地震保険の説明によってこのようなイメージをもっておられたのだと思います。 ある意味では、補償について正確な知識をお持ちいただいているのですが、「地震保険は入っても意味がない」という印象をもっておられたことは、リスクマネジメントを行う立場の私としては恥じるところです。
さて、K社長からそのようなお話を頂いたわけですが、保険を扱う者として、お客様に正しい理解をいただく必要があると思い、次のようなお話をしました。
「確かに地震保険は火災保険と違い、実際の損害額がそのまま支払われるものではありません。しかも、建物や家財が元通りになるだけの保険金額で契約することはできません。しかし、このたびの東日本大震災で強く感じたことがあるんです。今回、保険会社は地震保険の保険金の支払いを震災から3か月後にはほぼ90%完了しました。
今回のような大地震による大災害の時には、「建物を元通りにする」というレベルの話ではなく、とにかくその日を生きるための『当面の費用』が必要となるんですね。そして、地震保険はその『当面の費用』として大きな力を発揮したんです。その意味で地震保険は大いに価値があると感じました」と。
すると、K社長は、「すぐに地震保険の見積もりをしてください」と言い、また、その話を家内にもしてほしいとおっしゃいました。
その2日後、地震保険の中途付帯の手続きを完了しました。 その際、同席された奥様にも地震保険の価値についてお話したところ、ご夫婦口をそろえて「こういうことを教えてくれるから、RMエージェンシーさんに保険を任せていて良かったと思うんです」と言っていただきました。
今回、私は保険を売っていません。具体的なリスクの話しと保険の意義(入り方)をお教えしただけです。すると、お客様が保険に入りたいと・・・・。
改めて、保険代理店の使命を感じた瞬間でした。
森田