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2011年12/23
コラム 「個性が調和するとき」 by 森田良作

当社のお客さまで、ある会社の社長Tさんは

ジャズバンド(もちろんアマチュアです)をやっておられます。

 

バンドは、トランペット、トロンボーン、クラリネット、ピアノ、ドラム、ベース

そしてT社長のバンジョーの各1名ずつのメンバーで構成されています。

 

現在63歳のT社長は、実は55歳からバンジョーをやり始め

2年前に新しいバンドを結成しばかりです。

 

そのまだ生まれて間もないこのバンドが、各方面から引っ張りダコになっています。

たとえば、ある会場で、演奏が終わり控室に戻ろうとすると、観客の一人が近づいてきて

「ぜひ、今度、私の主催するイベントで演奏してほしい」とか

「地元の市民祭りで演奏してほしい」と声をかけられるのだそうです。

 

さらに、カリスマのジャズバンド「ラスカルズ」のメンバーの一人が

個人的に飲んでおられた店でたまたまT社長のバンドの演奏を聞き、やはり演奏が終わると

すぐに「今度、うちの練習があるからちょっと来ないか」と声をかけられたそうです。

 

現在、ラスカルズの都合のつかないときには

その代わりの演奏をこのバンドが引き受けることもあるそうです。

 

このバンドよりもっとベテランで、うまい演奏者のいるバンドはたくさんあります。

名の知れたアマチュアバンドもたくさんあります。

なのに、なぜ、このバンドだけが「売れる」のか

これが知りたくて、先日、T社長に尋ねようと会社に伺いました。

 

さぞかし、演奏のうまい方が集まっているのだろうと思いながら

上述の私の疑問をぶつけてみたところ、T社長の答えは一言

「みんな仲がいいからや」というものでした。

 

メンバーは寄せ集め(失礼)だそうです。特別にうまい方がいるわけではありません。

 

音楽は、一つひとつの楽器はそれぞれ異なった音を出します。

また演者もそれぞれ違った個性をもっています。

 

ところが、各人の心が一つになるとその別々だったものが一つになって一如となり

調和し、聞く者の心に響き魅了するのでしょう。

 

うまいバンドは他にもあるのに、このバンドに注目が集まり

自然な発展をするのはこういうことなんでしょう。

 

私が以前、人気グループ「嵐」がテレビで(あまりテレビを見ない私が知っているくらい)

頻繁にみかけるので、子供に「何で、嵐はこんなに人気あるの?」と尋ねたら、

「仲がいいから」という返事が返ってきたのを思い出しました。

 

知識やテクニックはもちろん重要です。

しかし、その知識やテクニックを使うのはその人であり

会社は人が集まり一体となってお客様に対しています。

お客様は目に見えない「チームワーク」を感じ、自然に魅了され、

結果として会社が発展する大きな原動力になるのだと思います。

 

言うまでもなく、「仲がいい」というのは、馴れ合いでもなければ、

仲良しクラブの意ではありません。

 

互いに信頼し合って、互いに長所を伸ばし、短所を補い合うことです。

わが社には人間的に素晴らしい人ばかりがそろっています(少なくとも私よりも)。

これが私の自慢です。私はこれを大切に育てていこうと思います。

 

森田

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