お金をかけずにすぐできる、おしゃれインテリア術
新年度を迎えると、気分を一新しようと模様替えを考える人も多いのではないでしょうか。
でも、部屋をおしゃれにしようと家具を買い替えたり、小物を飾ってみたりしても、なかなかしっくりこない・・・といったことはありませんか?
「インテリアが決まらないのは、家具や小物を『なんとなく』置いているからです」
こう話すのは、インテリアコーディネーターの荒井詩万さんです。
おしゃれな部屋作りには“ルール”があり、そのルールを知らずに「なんとなく」家具や小物を配置しても、なかなかうまく決まらないのだそうです。
そこで今回は荒井さんに、お金をかけずに今すぐできるおしゃれなインテリアの“ルール”をいくつか教えてもらいましょう。
1.入り口の対角に部屋の“主役”を置く
人は部屋に入ると、無意識に最も遠い場所に視線が向くといわれています。
そのため、入り口から最も遠い場所である対角部分に部屋の主役となるものを置くと、印象が大きく変わります。
大きめの観葉植物、絵・写真・ポスター、置きものや雑貨、ソファとクッション等、注目を集めやすい家具や小物を入り口の対角に置くと、部屋の印象が素敵に変わります。
2.1か所に視線が集まるように見せ場を作る
部屋のいたる所に小物が飾られていたり、逆に、部屋にものがほとんどなかったりすると、どこを見ていいかわからないために視点が定まらず、居心地悪く感じやすいものです。
そこで、視線が部屋の1か所に集まるように、小物や観葉植物等を1か所にまとめて「フォーカルポイント(見せ場)」を作ってみましょう。
部屋の中で見るべきものがはっきりすると、居心地がよくなり、部屋の印象もまとまりやすくなります。
3.背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置する
同じ部屋の広さでも、広く見える場合と狭く見える場合がありますが、これは部屋に奥行を感じるように家具が配置されているかどうかの違いです。
部屋を広く見せるためには、背の高い家具を手前に、背の低い家具を奥に配置しましょう。
すると、遠近法によって見た目に奥行きが生まれます。
部屋の奥の窓に向かって目線が抜けるように家具を配置すると、広く見える効果がさらに高まります。
4.壁は8割余白を作る
壁があると、絵や写真、ポスター、カレンダー、掛け時計等、ついつい貼ったり飾ったりしたくなるかもしれません。
しかし、おしゃれなインテリアに大切なのは、壁の余白です。
最もバランスのいい壁の余白は8割。
壁になにかを貼ったり飾ったりするスペースは、壁の2割におさえましょう。
まずは壁に貼ってあるものや飾ってあるものをすべて取り外し、「これだけは飾りたい」というものを絞り込んで飾り直してみてください。
こうした“ルール”に沿ってインテリアを見直すだけで、なにも買い足さなくても部屋がおしゃれに生まれ変わります。部屋をリフレッシュさせて、新年度を気持ちよくスタートしてみましょう。
監修 荒井詩万さん
インテリアコーディネーター。CHIC INTERIOR PLANNING主宰。戸建住宅やマンションのインテリアコーディネート・リノベーションを数多く手掛け、住まう人に寄り添う心地よい空間づくりが人気。大妻女子大学短期大学部非常勤講師、町田ひろ子アカデミー講師、企業セミナー講師。雑誌の監修やスタイリング、NHK「あさイチ」「おはよう日本」「資格☆はばたく」、TV東京「インテリア日和」、日本TV「スッキリ!」「ヒルナンデス!」、関西TV「土曜はナニする!?」等メディア出演多数。
著書に『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)がある。
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