年賀状の雑学
今年も残すところ僅かとなってきました。そろそろ年賀状の準備を始める方も多いのではないでしょうか?今回は年賀状にまつわる雑学をご紹介します。
■年賀状の起源は?
年賀状とは、奈良時代から始まった日本独自の習慣です。日本では昔から、新年を迎えると目上の人の所に出向き、お祝いのご挨拶をする「年始の挨拶回り」という習慣がありました。ところが、交際の範囲が広がってゆくににつれ、遠く離れてしまいご挨拶を行えない遠方の人には年始回りの代わりとして、新年への思いを込めて賀状を書いて送りました。明治時代に郵便制度が整い、郵便はがきが発行されると「はがきで年賀状を送る」という習慣が急速に広まっていき、遠方の方だけでなく近しい方へも送る年賀状の文化として定着しました。
■年賀状は何日までに投函すれば元旦に届く?
日本郵便では、1月1日に年賀状を全国へ届けるために、年賀特別取り扱い期間を設けています。例年12月15日~12月25日までにポストに投函された年賀状は、離島などを除き、元旦に配達されます。12月15日以前に投函すると、通常郵便の流れで届いてしまう事もあるようなので、注意が必要です。12月26日以後について、日本郵便では元旦配達を保証はしていませんので、25日までに確実に投函することをおすすめします(その年によって投函時期が変更する場合があります)。
■年賀状は何日までに届けば失礼にならない?
年賀状は1月7日の松の内までに届けば問題はないとされています。1月8日以降に年賀はがきで新年のあいさつをするのはマナー違反となります。一般的に、1月8日以降は「寒中見舞い」として一般はがきで挨拶するのがマナーとされています。年賀状を出してない方から届いた場合は、松の内の期間内に年賀状を投函するか、寒中見舞いとして松の内が明けてから1月中に返信しましょう。
■余った年賀はがきは交換できる?
書き損じや余った年賀はがきは、郵便局へ持って行くと、所定の手数料(年賀はがきの場合は1枚あたり5円)を払えば、通常の切手やはがき、特定封筒(レターパック封筒)などに交換してくれます。販売期間内であれば、その年の年賀はがきにも交換してもらえます。ただ、昨年の年賀はがきを今年の年賀はがきに交換することはできません。
■最後に・・・2017年は、十二支の10番目「酉」。酉年の由来とは?
酉の本来の読み方は「ゆう」と読み、口の細い酒壺を描いたものです。収穫した作物から酒を抽出するという意味や、熟した果実を収穫できる状態である事から、「実る」とも表します。酒と漢字の似た酉が身近にいる鶏と同意の為、十二支となったと考えられています。酉の年は商売繁盛に繋がる年とも考えられています。トリは「取り込む」につながると言われ、商売でお客様を取り込めるところから来ています。
酉年は、商売の年として実りの多い1年になる、または成果の出る年となるかもしれませんね!
以 上