運動会のシーズンです
そろそろ運動会のシーズンです。
◆運動会の始まり
日本で初めて運動会が行われたのは、1874年(明治7年)。東京築地にある海軍兵学校でイギリス人英語教師の指導により行われた「競闘遊戯会(きょうとうゆうぎかい)」が、今に続く運動会の始まりだといわれています。
1883年(明治16年)には、東京大学が「運動会」と名づけて体育的行事を開催しました。その後全国の小学校などに広まっていきました。そして毎年秋に開催する恒例行事として定着するようになりました。運動会といえば昔は秋の行事でしたが、最近では春に行われるところも多いようです。
◆運動会は日本独自のスポーツイベント
外国にも運動会のような行事はあります。例えば、イギリスのSports DayやアメリカのField Dayです。内容は日本とは大きく違っており、 予行練習もなければプログラムも特にはなく、競技は短距離走やリレーだけです。全員強制参加ではなく、自分の参加したい競技にのみ参加して個人の記録(順位)を残すというものです。 もちろん、組体操やマスゲーム、ダンスなどはありません。
日本の運動会のように、参加者が一定のプログラムに沿って、軍隊のような入場行進を行ったり、組体操のように全体の団結力が必要な競技・演技は、外国にはなく、これが日本独自のスポーツイベントといわれる所以です。
◆運動会の競技種目
初期の運動会でも、陸上競技や綱引きといった現在と同じような種目が行われていました。なんとあの“パン食い競争”も、運動会の始まりとほぼ同時に生まれた歴史ある種目です。また、変わった競技として「豚追い競争」という、子豚を追いかける競技がありました。
体中に油を塗った子豚を追いかけて捕まえるというものですが、油で滑ってなかなか捕まえられない様子は、見物人の爆笑を誘っていたそうです。
これから運動会に参加される方、ケガのないよう運動会を楽しみましょう!