11月は、日本でもすっかり定着したボジョレー・ヌーヴォーの季節です。
　フランスの法律によって毎年11月の第３木曜日が解禁日とされていますが、日付変更線の関係で世界で最も早く解禁日が来るのが日本で、本場フランスよりも早く飲めます。ワインが注目されるこの季節、改めてワインによる効能をご紹介します。

【白ワインの効能】 

　白ワインの最も大きな効能として知られているのは、高い殺菌効果で、食中毒の原因とされる赤痢菌やサルモネラ菌、大腸菌などをしっかり殺菌します。魚料理にぴったりのさっぱりした味わいは、高い殺菌力を活かすためでもあるのです。
　また、生命活動をするうえで不可欠なミネラルの一種であるカリウムを豊富に含んでいます。カリウムは、血圧を上げる原因のナトリウムを排出する効能があるので、高血圧の予防や治療にも大変おすすめです。
　さらに、カリウムには筋肉の動きをスムーズにするという効能があるので、積極的に摂りいれているスポーツ選手もいるようです。

【赤ワインの効能】 

　赤ワインの効能として有名なのが、抗酸化作用です。
　抗酸化作用とは、体の老化や病気の原因といわれている活性酸素の働きを抑えることであり、最近ではアンチエイジングの効能で話題となっています。
　また、赤ワインに含まれているポリフェノールの効能には、コレステロール値を正常化し、動脈硬化やがんの予防にも効果が期待できるといわれています。
　そのほか、胃酸の分泌を促進するという効能があるといわれており、高級レストランなどで、肉料理と赤ワインが一緒に出されるのは胃もたれを予防するためです。

　このような健康効果は、ワイングラス約1杯で十分あります。
　例えばポリフェノールを例にしますと、一番多い野菜に対して赤ワインは20倍以上の効果があると言われています。ぜひ適量を心がけながら、効能を堪能しつつ、ワインを楽しんでください。