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2012年10/20
家庭でできる防災対策

 これから冬になるにつれ、空気が乾燥し、火災発生の確率が高まりますが、

対策として、日頃から防火意識を持って火の用心を心掛けることが大切です。

 

 総務省消防庁のまとめによると、住宅火災の出火原因の約4分の1は、キッチン

のガスコンロです(特に「揚げ物」をしている時の油火災)。油に火が着くと突然

激しく燃え上がりますが、慌てずに的確かつ素早い消火を心がけてください。

 

○キッチンに、「泡消火器」(出来れば2本)準備しておくと安心です。また、

 使い方も熟知しておきましょう。火の付いた油に対してまともに消火剤を

 噴射すると、油が飛び散って火の勢いを強くしたり、周囲に火が広がった

 りすることがあります。噴射の際は、少し離れた場所(約2メートル)

 から、泡が火の上に降り注ぐようにし、燃えている油を消火剤で覆うよう

 にすることがコツです。

 

○ 消火器が使えない場合は、シーツを水で濡らして固くしぼり、それで燃え

 ている鍋やフライパン全体を覆うことで火を消すことができます。その際、

 ガスコンロの火もシーツの上から元栓を締めて消すことが重要です。

ガスコンロの次に多い出火原因は、タバコの火の不始末と放火です。

 

○タバコの始末は確実に。灰皿の中の消し忘れ等、十分注意しましょう。

 

○放火は防げないとあきらめず、家の周囲に燃えやすいものを置かないことが

 肝心です。ゴミ袋も夜のうちにゴミ捨て場に出すのはやめましょう。

 冬の火災は、暖房器具からの出火が多いことも特徴です。

 

○ストーブ、こたつの消し忘れにはくれぐれも注意しましょう。

 

○石油ストーブの場合は、必ずいったん火を止めてから給油してください。

 

○古くなった暖房器具は、部品の劣化等が火災の原因となる場合があります。

 手入れをこまめにし、部品の傷みに気付いたらすぐに修理するか、買い替え

 を考えましょう。

 

 すべての火災は、初期消火が肝心です。燃え広がると、手がつけられなくなり

ます。特に地震災害のときなどは、消防車の到着を期待することはできません。

 

○小さな火のうちに自分で消火するように心掛けましょう。

 

○地域防災の観点から、地域の住民同士が万一の場合に共同して消火に当たれ

 るよう、日頃から助け合いの精神を育んでおくことも大切です。

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